「国際生物多様性の日」 は、世界中の政府や企業、個人が共に、生物多様性の危機への認識とその危機に対応すべく、革新的なソリューションを推進することを目的としたものす。
今年のテーマ「すべての生命に共通の未来を築く」は、生物多様性がグローバル経済の基盤であり、持続可能な開発のいくつかの課題に対する答えであり続けることを意味しています。
生物多様性の危機について
健全な自然生態系は、食糧やエネルギーから、気候や水の流れ(フロー)の調整に至るまで、人類にとって極めて重要なサービスを提供しています。地球上の全生物種の約25% が2050年までに絶滅の危機に瀕していますが、これは約100万種の植物や動物にあたります1。今世紀の終わりまでに50%以上が絶滅リスクにさらされる可能性があります2。
気候危機と同様に、生物多様性は、人類の活動によって危機にさらされています。つまり、人類の文明と地球上の生命のために、私たちには行動を起こす機会と義務の両方があるのです。
私たちの取り組み
BNPパリバ・アセットマネジメントでは、私たちが行う投資を「善を促進する力」として活用したいと考えています。これは、次のことを意味します。
- 環境、社会、ガバナンス (ESG) の考慮を戦略に組み込む
- シェアホルダー・エンゲージメントおよび政策提言活動を通じてスチュワードシップを実践する
- 責任ある企業行動指針と商品ベースの投資除外を適用する
- エネルギー転換、平等と包摂的な成長そして環境の持続可能性など、サステナビリティの主要課題に焦点を当てる
- より持続可能な世界の実現に向け、金融が果たすべき役割についての認識を促進する
特筆すべきものとして、2021年に 「生物多様性のロードマップ」を発表しました。このロードマップでは、生物多様性に関する基本的な考え方を、私たちのサステナブル投資アプローチの柱に組み込む計画を説明しています。一例として、共通の生物多様性に関する報告指標を開発するため、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト (CDP)とのプロジェクトへの資金拠出が挙げられます。
私たちの議決権行使やエンゲージメントも、環境の持続可能性の向上への野心を反映しています。 具体的には、2021年に296社と500回以上にわたるエンゲージメントを行い、その35%が環境問題についての議論となりました3。
投資家にできること
投資家は、サステナブルな投資戦略や変化をもたらすことを目指す投資戦略に資産配分することで、環境、社会、またはその両方に積極的に貢献しつつ、魅力的な投資リターンを狙うことができます。私たちは、環境戦略グループという環境に特化した成長性の高いテーマ型のアクティブ戦略を担当する運用チームをもち、昨年、生態系回復(エコシステム・レストレーション)をテーマとした株式運用戦略を立ち上げました。今後も、お客様がサステナブルな未来に向かって貢献できる魅力的な投資ソリューションに資産配分を行えるよう、投資ソリューションの幅を広げてまいります。
※1 Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services (IPBES), 2019
※2 National Academy of Sciences, Vertebrates on the brink as indicators of biological annihilation and the sixth mass extinction, 2020
※3 「 BNPパリバ・アセットマネジメント サステナビリティ・レポート2021」(2022年公表)
<ご留意事項>
本資料はBNPパリバ・アセットマネジメントグループ(フランスや英国、その他の拠点を含む、以下当社グループ))が作成し、当社グループ拠点のウエブサイトで「国際生物多様性の日2022」に際し、掲載され、特定の金融商品の取得勧誘を目的としたものではありません。また、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。
BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社は、翻訳には正確性を期していますが、必ずしもその完全性を担保するものではありません。万一、原文と和訳との間に齟齬がある場合には英語の原文が優先することをご了承ください。
過去の実績に関する数値、図表、見解や予測などを含むいかなる内容も将来の運用成績を示唆または保証するものではありません。投資した資産の価値や分配金は変動する可能性があり、投資家は投資元本を回収できない可能性があります。新興国市場、または専門的なセクター、制限されたセクターへの投資は、入手可能な情報が少なく流動性が低いため、また市場の状況(社会的、政治的、経済的状況)の変化により敏感に反応しやすいため、より不安定性があり、大きな変動を受ける可能性があります。
BNPパリバ・アセットマネジメントは、短期・中期および長期の財務リスクを軽減するとともに、より良い長期投資を見極め、より責任のある企業行動を推進するため、ESG(環境、社会、ガバナンス)要素をすべてのポートフォリオに統合し続けています。お客様の利益を無関係な目的に適用させることはありません。特定の発行体およびセクターは、ESG評価およびリスク属性に基づき、アクティブ運用を行うポートフォリオから除外される場合があります。その結果、除外された発行体やセクターに有利な市場環境において、そのリターンを享受できない可能性があります。世界の開示制度には大きな差異があるため、監査されていない発行者の自主的な開示に依存するケースがあります。したがって、保有銘柄のESG評価に関する完全、正確、または比較可能な情報にアクセスできないケースがあります。投資戦略によっては特定のESGガイドラインがないケースもありますので、各投資戦略で採用されているESGの詳細については、該当する戦略の資料をご確認ください。
